屋内はちょうどいい明るさの画面が屋外で見たら暗く感じた、という経験を持つiPhoneユーザは多いはず。明るい場所ではより明るいディスプレイでなければ見えにくいもの、その理屈はわかるけれど、なんとかならないものか...。

この問題は、ディスプレイの最大輝度というハードウェア上の問題と、ディスプレイの明るさを自動調整する機能という設定の問題に切り分けることができます。

iPhoneに搭載されているディスプレイは、液晶とOLED(有機EL)の2種類に大別できますが、最大輝度はモデルごとに異なります。たとえば、液晶ディスプレイのiPhone 11は標準モードで最大625ニト(明るさを示す単位)、iPhone 11 Proは標準モードで最大800ニトです。テレビなど他の映像機器では、液晶パネルを搭載した製品のほうが最大輝度は高い傾向にありますが、iPhoneでは当てはまりません。

最大輝度は最新モデルのほうが高い傾向にあります。たとえば、iPhone 13とiPhone 16はどちらもOLEDを搭載していますが、iPhone 13は最大800ニト、iPhone 16は最大1,000ニトです。明るい場所での見やすさでいえば、iPhone 16のほうが有利だといえるでしょう。

一方、「設定」→「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」画面で「明るさの自動調整」スイッチをオンにしていると、内蔵されている環境光センサーの働きにより、周囲の明るさに応じて画面の輝度が自動調整されます。

明るさ自動調整機能は、環境光センサーが測定してから画面の明るさに反映されるまで若干のタイムラグがあるため、それが暗いと感じる原因かもしれません。バッテリーのもちは短くなりますが、気になる場合はスイッチをオフにして明るめに設定しておきましょう。

  • 明るい場所でiPhoneを見ると暗く感じる原因は