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初心者でも安心!トイレの換気扇交換ガイド(タイミング・費用・DIY手順まで)

2025.05.22
2025.05.22
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トイレの換気扇がうまく動かず困っていませんか?「最近音がうるさい」「ニオイがこもる」「もう長く使っているけど交換時期がわからない」など、トイレの換気扇に関する悩みを抱える方は少なくありません。

この記事を読めば、トイレ換気扇を交換するタイミングや適切な換気扇の選び方、交換にかかる費用、そして自分で交換する手順までひと通り理解できます。

初心者の方にもやさしく説明していますので、安心して最後までお読みください。
目次 

トイレの換気扇を交換するタイミング

トイレの換気扇を交換するタイミングは以下になります。

トイレの換気扇を交換するタイミング
  • 寿命・耐用年数
  • 不具合の発生

トイレの換気扇は永遠に使えるものではなく、ある程度の年数が経つと交換の時期がやってきますので、当てはまるかどうかチェックしましょう。

寿命・耐用年数

一般的に、トイレ用換気扇の寿命(標準使用期間)は約10~15年とされています。

メーカーが安全に使用できる期間を10~15年程度と定めており、この年数を過ぎると部品の劣化が進んで故障しやすくなります。

もちろん使用状況によって前後しますが、目安として10年を過ぎたら交換を検討すると良いでしょう。

また、換気扇の使い方によっても寿命は変わります。

例えば24時間つけっぱなしで稼働させている場合は、部品の消耗が早く進むため8~13年ほどで寿命が来てしまうケースもあります。

一方で使用頻度が低かったり定期的に掃除をしている場合は、最長15年程度もつこともあります。

いずれにせよ10年前後がひとつの交換目安です。

不具合の発生

年数に関わらず、換気扇に不具合が生じた場合は交換のタイミングかもしれません。以下のような症状が現れたら注意しましょう。

トイレの換気扇に起こる不具合
  • 異音や振動が発生する:「ブーン」「ガタガタ」といったいつもと違う音がする場合、内部にホコリが溜まってファンの回転バランスが崩れている可能性があります。まずは掃除を試みましょう。それでも異音が収まらないときはモーターの劣化が原因かもしれません。モーターの寿命が近づくと異音が出やすくなり、この場合は掃除や部品交換では根本解決が難しいため、換気扇本体の交換を検討します。
  • 換気扇を回しても臭いや湿気が取れない:明らかに換気能力が低下している場合、ファンやダクトにホコリが詰まっていることが考えられます。フィルターや内部を掃除しても改善しないときは、ファンの回転力自体が落ちている可能性があります。そのような場合も交換時期といえるでしょう。
  • スイッチを入れても動かない・動きが不安定:電源を入れても換気扇が回らなかったり、回ったり止まったりを繰り返す場合は、電気系統のトラブルが疑われます。まずブレーカーが落ちていないか確認し(落ちていれば上げる)、問題なければスイッチ自体の故障か換気扇モーターの故障です。使用期間が5年程度と浅い場合は部品交換で直ることもありますが、10年近く使っている換気扇なら本体交換が望ましいでしょう。古い換気扇を無理に使い続けても別の部分が次々故障する可能性が高く、結果的に修理費がかさんでしまうためです。

このようなトラブルが1回だけ起きているのであれば修理すれば問題ないかもしれませんが、もしも頻発するようであれば今回のタイミングである可能性があります。

このように、「寿命の目安(経年劣化)」と「具体的な不具合症状」の両面から交換時期を判断することが大切です。

特に異音などのトラブルは8年目頃から出始めることが多いと言われます。

不安な症状が出たら無理に使い続けず、早めに交換を検討しましょう。

トイレの換気扇の役割

トイレの換気扇は、快適で衛生的なトイレ環境を保つために欠かせない存在です。主な役割として次のような点が挙げられます。

トイレの換気扇の役割
  • 臭いの除去:トイレは狭い個室空間のため、使用するとすぐに臭いが充満してしまいます。特に窓のないトイレでは臭気の逃げ場がなく、換気扇が頼りです。換気扇を適切に回すことで、使用後の嫌な臭いを速やかに屋外へ排出できます。換気扇がしっかり機能していれば、トイレの臭いが廊下や他の部屋に広がるのを防ぎ、常に快適な空気を保てます。
  • 湿気の排出(カビ・結露防止):トイレは水を流すたびに微細な水滴が発生し、湿度が高くなりがちです。また冬場は室内外の温度差で壁に結露が生じることもあります。湿気を放置すると木材や壁紙を傷めるだけでなく、カビの発生リスクも高まります。換気扇を回して湿った空気を排出し続ければ、トイレ内を乾燥状態に保てるため結露やカビの発生を抑制できます。特に窓のないトイレでは24時間換気に近い形で常時ゆるやかに換気するのがおすすめです。
  • ホコリや雑菌の排出:意外に思われるかもしれませんが、トイレにはホコリもたまりやすいものです。トイレットペーパーの紙粉や衣服に付いた繊維ホコリが舞い上がり、換気扇のルーバー(カバー)や壁に付着します。換気扇を回して空気を循環させていれば、こうした空気中のホコリも外に排出しやすくなります。結果としてトイレ内にホコリが積もりにくくなり、清掃も楽になります。また、常に空気が流れる環境では雑菌やウイルスも停滞しにくく、衛生面の向上にもつながります。

このように、トイレ換気扇は臭い・湿気・ホコリ対策の要です。

裏を返せば、換気扇が故障していると臭いが残ったりカビが生えやすくなったりと悪影響が出ます。

快適なトイレ環境のためにも、換気扇は常に良好な状態に保ちましょう。

トイレの換気扇の選び方

いざ換気扇を交換しようと思ったら、新しい換気扇選びも重要です。トイレ用換気扇を選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。

トイレの換気扇を選ぶポイント
  • 現在の換気扇のタイプを確認
  • 必要な換気風量を満たしているか
  • 運転音(静音性)はどうか
  • 省エネ性能と機能面はどうか
  • 価格帯はどうか

現在の換気扇のタイプを確認

トイレ換気扇には大きく分けて2種類あります。

ひとつは壁に直接取り付ける「プロペラファン(パイプファン)」タイプで、丸い穴にファン本体を差し込んで外壁に直接排気するものです。

プロペラファン

もうひとつは天井に埋め込んでダクトで排気する「シロッコファン(ダクトファン)」タイプで、天井裏のダクト管を通じて屋外に排気します。

シロッコファン

お住まいが戸建てでトイレに外壁がある場合は壁付けファン、マンションなど窓や外壁のないトイレでは天井埋込ファンが使われていることが多いです。

今使っている換気扇と同じタイプ・同じサイズのものを選ぶと交換作業が格段に楽になります。

同じメーカーの後継機種があればベストです。

サイズ(開口径や設置寸法)が合わないと取り付けできないため、必ず現物を測って対応機種を選びましょう。

必要な換気風量を満たしているか

換気扇にはそれぞれ1時間あたりに換気できる空気量(㎥/h)が定められています。

一般的な家庭用トイレなら毎時50㎥程度の風量がひとつの目安です。

トイレの広さや使用人数にもよりますが、迷ったら少し余裕のある風量の機種を選ぶと安心です。

風量が不足すると臭いや湿気を十分排出できず、逆に大きすぎてもオーバースペックで電気代が無駄になりますので、適切な容量のものを選びましょう。

運転音(静音性)はどうか

深夜にトイレを使う際など、換気扇の運転音は意外と気になるものです。

最近の製品は静音設計が進んでおり、35dB以下の機種も増えています(中には25dB程度と非常に静かなものもあります)。

音が気になる方は「低騒音タイプ」や「静音ファン搭載」といった表示のあるモデルを選ぶと良いでしょう。

価格はやや上がりますが、その分トイレ使用時のストレスが軽減されます。

省エネ性能と機能面はどうか

最近の換気扇は省エネモーターを採用し、長時間回しても電気代を抑えられるものが多いです。

また、人感センサーや湿度センサー付きで自動でON/OFFする高機能モデルもあります。

例えば、照明と連動して人が入ると自動で回り、退室後しばらくして自動停止するような換気扇だと消し忘れが防げて便利です(連動型・24時間換気対応型とも呼ばれます)。

他にもお掃除のしやすさ(ワンタッチでファン取り外し可能など)も製品によって工夫されています。

ご自身の重視するポイント(価格・静音・自動機能・掃除のしやすさ等)に応じて適切な機能を持つ製品を選びましょう。

価格帯はどうか

一般的なトイレ換気扇の本体価格は、シンプルな壁付けパイプファンなら5,000~10,000円程度、天井埋込型やセンサー付き高機能タイプでは15,000~30,000円程度が多いです。

高機能になるほど価格も上がるため、必要な機能かどうか見極めることも大切です。

例えばパナソニック製のトイレ換気扇で比較すると、基本機能のみのシンプルモデルは約12,000円、高湿度センサー付きの上位モデルは約27,000円と倍以上の価格差がありますので、予算と相談しながら選んでください。

換気扇選びに迷ったときは、メーカーの公式サイトやカタログで「住宅用換気扇」の項目を確認すると、用途別(トイレ・浴室・キッチン)のおすすめ機種や機能一覧が載っています。

また、サイズさえ合えば他メーカー製への交換も可能ですが、配線やネジ位置が微妙に異なることもあります。

同じメーカーの後継機であれば基本的にポン付け(そのまま取り付け)が可能なので、品番を調べて後継・互換機種を探すのがおすすめです。

トイレの換気扇を交換する際の費用相場

換気扇本体の価格と工事費用の合計がおおよその交換費用になりますが、換気扇の種類や依頼先によって費用には幅があります。

費用の内訳と相場

一般的には、トイレ換気扇の交換費用は総額で15,000円~60,000円程度を見ておくとよいでしょう。

幅が大きいのは、先述のとおり壁付けタイプか天井埋込タイプか、高機能機種かどうかで価格が変わるためです。

内訳の目安は以下の通りです。

トイレの換気扇交換の費用内訳
  • 壁付けパイプファンの場合:本体価格5,000~15,000円+工事費10,000~20,000円+古い換気扇の処分料1,000~1,500円程度で、合計15,000~35,000円ほどで交換可能です。比較的シンプルな構造のため、本体価格にも大きな差がなく、工事も容易なぶん費用が抑えられます。
  • 天井埋込ダクトファンの場合:本体価格5,000~30,000円+工事費20,000~30,000円+処分料1,000~1,500円程度で、合計25,000~60,000円ほどを見込んでおきましょう。ダクト式は配線工事や天井裏での作業が必要になるため、壁付けよりも工事手間がかかり費用が高めになります。マンション等でよく使われるダクトファンは、高機能モデルも多く存在するため本体価格にも幅があります。

費用を左右する要素

上記はあくまで目安ですが、実際の費用は選ぶ換気扇のグレードと工事難易度によって決まります。

たとえば、人感センサー付きや常時換気機能付きなど高機能モデルに交換すれば本体価格が上がりますし、配線の延長や新規開口が必要なケースでは追加工事費が発生します。

逆に、現在と同じ型番の後継機にポン付け交換するような場合は工事も簡単で短時間で済むため費用も最低限で済みます。

費用節約のポイント

費用をできるだけ抑えたい場合、ホームセンターの取り付けサービスや地元の電気工事店に依頼すると比較的安価に済むことがあります。

また換気扇本体を自分で用意して工事のみ業者に依頼できる場合もあります。

その際は事前に対応可否を確認し、工事費のみの見積もりを出してもらうと良いでしょう。

いずれにせよ業者ごとに料金設定が異なるため、複数業者から見積もりを取って比較するのがおすすめです。

費用だけでなくアフターサービス(保証内容)も考慮して、納得できる業者に依頼しましょう。

トイレの換気扇の交換方法

それでは、実際にトイレの換気扇を交換する手順を見ていきましょう。

ここでは基本的な天井埋込型(シロッコファン)の交換手順を例にします(壁付けファンの場合も作業の考え方は似ています)。

ただし、同型への単純交換で配線工事不要の場合はDIYでの交換は可能ですが、特に電気配線工事は資格が必要ですのでもしも同型への単純交換で配線工事不要ではない場合は業者に依頼するようにしましょう。

必要な道具

まずは交換作業に必要な道具を準備します。以下のものを用意しましょう。

トイレの換気扇交換に必要な道具
  • プラスドライバー(+ドライバー):換気扇本体を固定しているビス(ネジ)を外すのに使います。サイズは一般的な#2が合えばOKです。
  • 脚立(踏み台):トイレの天井近くでの作業になるため、安定した踏み台が必要です。転倒防止のため高さが合った脚立を使いましょう。
  • 懐中電灯:天井内部や配線を確認するときに手元を照らすのに役立ちます。ヘッドライト型なら両手が使えて便利です。
  • ペンチ(ラジオペンチ):配線を外す際や、新しい換気扇の電線を接続する際に使います。ビニールテープもあると配線固定に便利です。
  • 軍手や保護メガネ:手や目を保護するためにつけましょう。古い換気扇を外すとホコリが落ちてくる場合もあります。
  • アルミテープ:ダクト管と換気扇を接続する部分に巻いて固定するためのテープです(新しい換気扇に付属している場合もあります)。
  • 掃除機・雑巾:外した換気扇周辺のホコリを掃除するのに使います。取り外し後に穴周りを清掃しておくと良いでしょう。

トイレの換気扇交換手順

それでは実際の交換手順です。必ず電源を切ってから作業してください。それぞれのステップを順番に説明します。

トイレの換気扇を交換する手順
  • ブレーカーを落とす
  • 古い換気扇を取り外す
  • 新しい換気扇を取り付ける
  • 動作を確認する

ブレーカーを落とす

換気扇を交換する際は、感電や漏電を防ぐため必ず電源を遮断します。

トイレの照明・換気扇の回路に対応するブレーカーをオフにしましょう。

ブレーカーの場所は住宅によりますが、玄関やキッチン横の配電盤にあるはずです。

スイッチタイプなら「切」位置に倒し、ブレーカー自体にスイッチがない古いタイプでは主電源を落としてください。

換気扇のスイッチを切っただけでは完全に電気が来ていない状態にはならないため、必ず分電盤側で遮断することが重要です。

作業中に誰かが誤ってスイッチを入れてしまうリスクもゼロになります。安全第一で進めましょう。

古い換気扇を取り外す

まず換気扇のカバー(ルーバー)を外します。

多くのトイレ換気扇はカバーが爪(ツメ)でパチンと嵌っているタイプなので、手前にゆっくり引っ張れば簡単に外れます。

無理に引くと爪を折ってしまうことがあるので、隙間からマイナスドライバー等を差し込んでテコの原理で外すと安全です。

次に、中の換気扇本体を固定しているビス(ネジ)を外します。

通常4隅もしくは2か所でネジ留めされていますので、プラスドライバーでしっかり緩めて外してください。ネジが外れたら換気扇本体を下ろします。

機種によっては本体に電源コードが付いており、コンセント式ならコードを抜くだけでOKです。

本体がフリーになったら、換気ダクトとの接続を外します。天井埋込型の場合、本体とダクト管はアルミテープやビスで固定されています。

古いアルミテープを剥がし(必要ならカッターで切る)、ダクトを本体から引き抜きましょう。

壁付けパイプファンの場合はダクト管はなく、本体がそのまま外壁の穴に差し込まれている構造なので、慎重に引き抜けばOKです。

これで古い換気扇の取り外しは完了です。

取り外したあとは、壁や天井の開口部まわりにホコリが溜まっていることが多いので、掃除機や雑巾で軽く清掃しておきましょう。

新しい換気扇を取り付ける

古い換気扇を外したら、次は新しい換気扇の設置です。

基本的には先ほど外した逆の手順で取り付けます。まずダクト式の場合は、ダクト管を新しい換気扇の接続口に差し込み、アルミテープでしっかり巻いて固定します。

次に換気扇本体ユニットを所定の位置に収め、ビスで固定していきます。

ドライバーでネジ穴に合わせてまっすぐ締め込み、本体がグラつかずしっかり固定されるまで締めましょう。

ネジ穴の位置が微妙に合わない場合は、本体の向きを確認し直したり、穴の位置に合わせて慎重にねじ込んでください。

どうしても固くてネジが締めにくい時は、貫通ドライバー(先端から柄まで一直線のタイプ)を使い、ドライバーのお尻をハンマーでコンコンと叩きながら回すと入っていきます。

ビスで本体ユニットを固定できたら、取り外し時と逆手順で電源コードの接続を行います。コンセント式ならプラグを差し込むだけで完了です。

動作を確認する

取り付け作業が完了したら、カバーを閉じる前に動作確認を行いましょう。

ブレーカーを元に戻し、換気扇のスイッチを入れて正常に回るかどうかチェックします。

羽根がきちんと回転し、異音や強い振動がなく、風が出ている(吸い込まれている)ことを確認してください。

ティッシュペーパーを1枚持って換気口に近づけ、紙が吸い付けば風量は正常と判断できます。もし動かない場合は、配線が正しく接続されていない可能性があります。

一度ブレーカーを落としてから、電線の差し込み忘れやゆるみがないか確認しましょう。

また異音がしたりカタカタ振動する場合は、本体の固定ネジがゆるいか、ファンに何か干渉しているかもしれません。

もう一度カバーを外して点検してください。問題なく動作した場合、最後にカバー(ルーバー)を元通り取り付けて作業完了です。

カバーは取り外したときと同じ要領で押し込めばカチっとはまります。動作確認と仕上げまで終えたら、以上で換気扇の交換作業はすべて完了です。

初めてでも手順通りに進めれば、だいたい30分~1時間ほどで交換できるでしょう。

トイレの換気扇を交換する際の注意点

初めて換気扇交換に挑戦する方が気を付けるべきポイントをまとめます。安全に確実に作業するために、以下の注意点を押さえてください。

トイレの換気扇を交換する際の注意点
  • 異なる種類への交換は難易度高
  • 高所作業で無理をしない
  • 可能なら業者依頼が安心

異なる種類への交換は難易度高

現状と違うタイプの換気扇に交換するのは初心者には困難です。

例えば壁付けファンから天井埋込ファンに変えようとすると、新たに壁に大きな穴を開けたり天井裏に配線を引く電気工事が必要になります。

電気工事は国家資格を持つ電気工事士でないと行えませんし、開口作業も専門的です。

初心者の方は基本的に同じ種類・同じサイズの換気扇を選びましょう。

それだけで作業の難易度は格段に下がります。

高所作業で無理をしない

換気扇交換は脚立に乗っての作業になるため、高所作業に不慣れな方は要注意です。

無理な姿勢で作業すると転倒によるケガの恐れがありますし、落とした工具で器具や便器を破損させてしまう可能性もあります。

天井近くでの作業に自信がない場合は、無理せず業者に任せた方が安全です。

また作業するときは足場を安定させ、できれば家族に支えてもらうか見てもらいながら行いましょう。

可能なら業者依頼が安心

基本的にトイレ換気扇の交換は専門業者に依頼するのが確実で安心です。

資格のいる電気工事や天井裏での作業もすべて任せられますし、作業に慣れたプロなら短時間(1~2時間程度)で安全に交換を終えてくれます。

特に「電気配線をいじるのは怖い」「道具を持っていない」という方は、最初から無理せず業者にお願いすることを検討しましょう。

費用はかかりますが、その分確実な仕上がりと施工保証が得られます。

以上の点を踏まえ、DIYに挑戦する場合も「無理はしない・安全最優先」で進めてください。

不安があるときはプロに任せる判断も大切です。

換気扇は電気設備ですので、間違った施工をすると感電や火災のリスクも伴います。慎重に作業しましょう。

DIYと専門業者の比較

トイレ換気扇の交換は自分でDIYすることもできますが、業者に依頼する方法もあります。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

自分で交換(DIY)の場合

メリット デメリット
・費用を抑えられる ・リスクが手間が発生する
・失敗した場合時間と費用が余計にかかる

最大のメリットは費用を抑えられることです。

業者に払う工事費(1~3万円程度)が不要になるため、換気扇本体代だけで済みます。また自分の都合の良いタイミングで作業でき、スキルが身につく達成感も得られるでしょう。

最近はメーカーサイトや動画で交換方法を解説しているものもあり、道具さえ揃えれば比較的簡単に交換できるケースもあります。

特に同じ種類・同じ位置で配線工事が不要な場合は、DIYスキルのある方なら十分自己施工可能です。

しかしデメリットとして、作業に伴うリスクや手間は自分で負うことになります。高所作業での転落リスクや、誤配線による換気扇の破損・感電などの危険性もゼロではありません。

また、いざ作業してみたらネジが硬くて回らない、サイズが合わなくて取り付けできない等のトラブルが発生することも考えられます。

その場合途中で作業を中断して業者を呼ぶことになり、かえって時間と費用が余計にかかる可能性もあります。

賃貸住宅では無断で設備を交換すると問題になるケースもあるため、貸主や管理会社の了承が必要です。

専門業者に依頼する場合

メリット デメリット
・確実かつ安全に交換できる
・保証やアフターサービスがある
・作業費用がかかる

プロにお願いする最大のメリットは、確実かつ安全に交換してもらえることです。

電気工事士など有資格者が適切な手順で施工してくれるため、仕上がりの安心感があります。

換気扇交換に慣れた業者であれば短時間で作業が完了し、古い換気扇の処分まできちんと対応してくれます。

万一施工後に不具合があっても、保証期間内であれば無料で手直ししてもらえるなどアフターサービスも受けられます。

時間が取れない方や技術的な不安がある方は、最初から業者に任せることで精神的にも安心でしょう。

デメリットはやはり費用がかかる点です。前述のようにトイレ換気扇交換の相場は2~5万円ほどで、DIYに比べると高くつきます。

ただし複数社に相見積もりを取って比較すれば、適正価格で信頼できる業者が見つかるはずです。費用以上に安全・確実さを重視する方はプロに依頼する価値があるでしょう。

また工事の日程調整など手間も発生しますが、最近はホームセンター経由で申し込むとスムーズに手配できるサービスもあります。

どちらを選ぶべき?

換気扇交換にある程度自信があり、条件的にも「同型への単純交換で配線工事不要」という場合はDIYに挑戦してみても良いでしょう。

その際は本記事の手順や注意点を参考に、安全第一で行ってください。

一方、配線工事が必要なケースや作業に不安がある場合、そして時間が取れない場合は、最初から業者依頼した方が結果的に安心・確実です。

費用と安心感のバランスを考えて、ご自身に合った方法を選択してください。

トイレの換気扇交換後のメンテナンス

新品の換気扇に交換して快適になった後も、定期的なお手入れ(掃除)は欠かせません。

換気扇を長持ちさせ、性能を維持するために正しいメンテナンス方法を知っておきましょう。

掃除の必要性と頻度

トイレ換気扇は高い位置にあって見えにくいですが、思いのほかホコリが溜まっています。

このホコリを放置すると換気能力が低下し、臭いや湿気を十分に排出できなくなります。

一般的にフィルターをしているのであれば年に1回程度の分解掃除がおすすめで、もしもフィルターを使用していない場合は2~3ヶ月に1度の頻度で掃除すると良いでしょう。

カバー表面にホコリが見えてきたら内部はかなり汚れていますので、その際はファン内部まで掃除するのがおすすめです。

掃除の基本手順

トイレの換気扇を掃除する手順は以下です。

トイレの換気扇掃除の手順
  1. 必ず電源をオフにする:掃除の前に換気扇のスイッチを切り、可能ならブレーカーも落としておきます。作業中に誤ってスイッチが入るとファンが回転して危険ですし、感電の恐れもあります。安全のため徹底してください。
  2. カバーを外しホコリを除去:換気扇カバー(ルーバー)を外します(外し方は交換時と同様に手前に引くだけの場合が多いです)。外したカバーは浴室や洗面台で中性洗剤を薄めた水に浸けて洗うか、布に中性洗剤を含ませて拭き掃除します。汚れがひどい場合は歯ブラシなどで溝のホコリをかき出し、水洗いした後はしっかり乾燥させてから取り付けましょう。濡れたままだと本体にカビが生えたり故障の原因になります。
  3. ファン内部の掃除:カバーを外すとシロッコファン(羽根部分)が見えます。機種によってはファンを丸ごと外せるものもありますが、基本的には水気は厳禁です。洗剤を直接スプレーしたり水をかけたりすると故障の原因になるため避けましょう。外せない場合は、掃除機でホコリをある程度吸い取ったあと、中性洗剤を含ませ固く絞った布で羽根や内部の汚れを優しく拭き取ります。ファンが外せるタイプなら取り外して水洗いできますが、その際も台所用中性洗剤を使いましょう。アルカリ性や研磨剤入り洗剤、アルコール類はプラスチックを傷め異音や破損の原因になるためNGです。洗った部品は十分乾燥させてから元に戻してください。
  4. 元通り組み立てて試運転:ファンとカバーの掃除が終わったら、外した手順と逆に取り付けます。最後に電源を入れて異音なく動くか確認しましょう。掃除直後は取り付けが甘いとビビリ音が出ることもあるので、その場合は一度電源を切り、カバーやファンのはめ直しを行ってください。

定期的なお手入れにより、換気扇の寿命は格段に延びます。実際、日頃からこまめに掃除することで7~10年程度と言われる寿命が10~15年に伸びた例もあります。

新しく換気扇を交換した後も、ぜひ継続してお手入れを続けてください。

綺麗な換気扇は運転音もうるさくなりにくく、嫌な臭いも残しません。

快適なトイレ環境を維持するために、掃除というアフターメンテナンスも忘れずに行いましょう。

まとめ

トイレの換気扇交換について、タイミングや役割、選び方から実際の交換手順、注意点、そして交換後のメンテナンス方法まで幅広く解説しました。最後にポイントを振り返ってみます。

本記事のポイント
  • 交換のタイミング:寿命の目安は約10年(長くても15年程度)。異音や動作不良などの不具合が出たら年数に関係なく交換を検討しましょう。古い換気扇を無理に使い続けるより、新品に交換した方が結果的に安心で経済的な場合もあります。
  • 換気扇の役割:トイレの臭いを素早く排出し、湿気を除去してカビや結露を防ぐなど、快適さと衛生面に欠かせない重要な設備です。換気扇が正常に機能してこそ清潔なトイレ環境が保てます。
  • 選び方:現在使用中の換気扇と同タイプ・同サイズのものを選ぶと交換が簡単です。風量や静音性もチェックし、必要に応じてセンサー機能なども検討しましょう。
  • 費用相場:本体代と工事費込みでおよそ2万~5万円が目安。壁付け換気扇の方が安く、天井埋込型は工事が複雑なため高くなる傾向があります。高機能品ほど本体価格も上がります。
  • 交換手順:安全第一でブレーカーを切ってから作業開始。カバー→本体固定ネジ→電気配線→ダクト接続の順に外し、逆手順で新しい換気扇を取り付けます。取り付け後はカバーを閉める前に必ず試運転して問題がないか確認しましょう。
  • 注意点と業者依頼の検討:電気工事や高所作業に不安がある場合は無理をせず、最初からプロに任せるのも賢明です。資格が必要な工事を伴う場合や、賃貸住宅での交換は専門業者に依頼しましょう。DIYで行う際も安全対策を万全にし、困ったら途中でも業者に相談する勇気も大切です。
  • 交換後のメンテナンス:新しい換気扇を長持ちさせるには、定期的な掃除が不可欠です。ホコリが溜まれば性能低下や異音の原因になります。数ヶ月に一度はお手入れし、常に清潔な状態を保ちましょう。

初めての換気扇交換は不安もあるかもしれませんが、本記事の内容を参考に準備をすればきっと上手くいくはずです。

交換によってトイレの換気能力が蘇れば、嫌な臭いや湿気ともおさらばできます。

快適なトイレ空間のために、ぜひ適切なタイミングで換気扇を交換し、その後のメンテナンスまで含めてしっかり対応していきましょう。

あなたのトイレがいつもクリーンで爽やかな空気に保たれることを願っています。

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